登場人物設定
Mechanical Bloody Rose(以下メカブロ)の登場人物のご紹介。
※本編投稿状況に合わせてネタバレ具合も調整しています。だいたい最新話まで視聴済み前提で書いておりますのでネタバレ構わんという方以外は本編を先にどうぞ・・・
凡例
※年齢は今のところ1話時点のものです。19話以降は+1をしてください。
誕生日はそのうち考えたい→考えました。これ何月なの?という方はこちらの【セレブレストラ暦】をご参照ください。
薔薇兵
◎名前
性別/年齢/身長(cm)/出身/利き手/誕生日
所属/一人称/二人称/信仰心の強さ(無<弱<中<強)
概要
ガーデン関係者・神の庭・ジェルヴェーズ家・庭師
◎名前
性別/年齢/出身
一人称/二人称/信仰心の強さ(無<弱<中<強)
概要
神々など
◎名前
(性別)/一人称/二人称
概要
※順次追加していきます
ーー薔薇兵ーー
◎クレール・ベロム
女/16/158/首都/右/Ver.21
赤薔薇/私/あなた/弱
メカブロの主人公。赤薔薇部隊訓練生二年(~19話)→三年(19話~)。女神の隷。
かつて赤薔薇兵(クラリス)に助けられた経験から、自分もあんなふうになりたいと思うようになり薔薇兵に志願。一見おとなしいが、天然だったり無鉄砲だったりする一面もある少女。計画的に物事を進めるというよりかは勢いでなんとかしようとするタイプ。
たまに謎の声が聞こえるらしい(この声は前世のイリスのころの記憶がフラッシュバックしたもの)。また、化け物を前にして戦うときのみ普段の彼女からは考えられないような力を発揮し華麗に駆除を行う。……はずだったが、ヒイラに女神の血を飲まされたことでその力は消えてしまう。
力を失いクラリスから叱責を受けどん底まで気分が落ち自信を無くしていたが、女神の血の効果が消えた&「誰かの希望になりたい」とクレール本人が覚悟を新たにし努力したことで才能を取り戻した。ある条件下で右目が金色になるとかならないとか。
前世までの記憶を取り戻して自身に課せられた使命を受け入れ、ヒイラから番の座を継ぐ。
◎クリスタ・ブラント
女/16/155/首都/右/Ardo.27
黄薔薇/あたし/あんた/中
黄薔薇部隊訓練生二年(~19話)→三年(19話~)。
明るい性格だがある種の諦観を抱えている少女。要領がよく呑み込みが早いがこれといって特技などはないらしい。クレールとは入隊式のときに席が近くでそこから仲良くなった。今ではすっかりよき理解者になっている。金髪ツインテールだけどツンデレではない。多分。薔薇兵に志願したのは、やりたいことやなりたいものがない自分にも何か見つけられるのではと思ったため。
◎グラシア・バレロン
女/16/163/北都/右/Eter.4
白薔薇/あたし/あんた/中
白薔薇部隊訓練生二年(~19話)→三年(19話~)。
304号室の頼れる姉貴。面倒見のよいさっぱりした性格。赤薔薇兵が戦う姿を見て薔薇兵に志願するも白薔薇に配属される。しかし自分の中で折り合いをつけて今は白薔薇の自分も誇らしく思っている様子。薔薇部隊や赤薔薇に対する憧れとそこからくる敬意は人並み以上。
◎リゼット・ジェルヴェーズ
女/16/160/首都/右/Feli.14
青薔薇/私(わたくし)/あなた/強
青薔薇部隊訓練生二年(~19話)→三年(19話~)。
ローズギア開発を一手に担うジェルヴェーズ社の社長一族であり古来より続く名門ジェルヴェーズ家の令嬢。「何かを生み出したものはその産物について責を負う義務がある」という社訓に則り薔薇兵になった。大抵のことはそつなくこなす才媛であるが、高嶺の花と見られるあまり普通の人に憧れている一面もある。完璧少女として彼女を羨ましがる人も多いが、ジェルヴェーズ家の出身故に避けられて友達が少なかったり決して叶わぬ恋をしていたりなど何から何まで恵まれた人ではない。
◎ヴァルトルーデ・ベッカー
女/22/166/首都/右/Vanti.1
赤薔薇/私/お前/中
赤薔薇部隊隊長(~24話)。
薔薇兵たちの象徴とも呼べる人物で多くの人たちから仰ぎ見られている。謹厳実直な人。とはいえ負けず嫌い的な一面があったり気を許した相手には軽口を叩くことがあったりなど厳しいだけの人間ではない。公的な場での彼女と私的な場での彼女のギャップにやられる人もいるとか。ルッツと訓練生時代にある約束をして、それが薔薇兵として戦うにあたって支えとなっているらしい。ウォルトのことは幼馴染的存在として憎からず思っている。彼の兄、ルッツにかつて仄かな恋情を抱いていたが今は諦めて恩師として慕っている。
医者の両親に影響を受け、人を助ける仕事をしたいと思っていたところでルッツから薔薇兵の話を聞き興味を持って志願した。白薔薇を希望していたが赤薔薇に配属されることに。
◎カタリーナ・レンストランド
女/22/164/首都/右/Espea.4
黄薔薇/わたし/あなた/弱
黄薔薇部隊隊長。
自分には取り柄やカリスマ性がないと語るものの、人から好かれる誠実さを持つ気配り上手な人。尖った性格の多い隊長陣の調整役をすることもしばしば。怒ることが少ないように思われているがあまり表に出さないだけ。稀にがっつり表に出して怒る姿はそれはそれは恐ろしいとか(ヴァルトルーデ談)。教会が家の近くにあり、小さいころから様々な人の話を聞くのが好きだった。薔薇兵を円満退職したら大学に行き先生になるのが夢。
自分に個性がないと思っており、薔薇兵になることで新しい自分を見つけようとした。黄薔薇の隊長になれるほどに努力を重ねた結果、ありのまま自分を受け入れ、人より光る何かがなくても成長することはできると気づく。
◎フェリシー・マリエット
女/21/156/東都/左/Ami.27
白薔薇/わたし/あなた/強
白薔薇部隊隊長。
ふわふわしたどこか浮世離れした口調で話す、物腰柔らかな人。傷ついた人を手当をする白薔薇の特性もあってか、一部の薔薇兵からは天使様や女神様と呼ばれ信者が生まれている。薔薇兵を志望した動機は人助けがしたいというのもあるが、衣食住が保障された環境が欲しかったから。
過去のあれこれから「女神であれ」という呪縛から離れることはできずリーセロットを“救う“ことが存在意義であり使命であると盲信することでその呪縛から逃避(と言いつつもっとその奥に入り込んでいっている)している状態だったが、リーセロットの助力もあってその呪縛から放たれつつある。本名は「リーセロット・マリエット」だけどいろいろあって今の名前。いろいろは後程ちゃんと書きます。気になる人は8話か10話あたりをご覧になってください。この行為には「それまでの“身分”を捨てる」「相手にすべてを捧げる」という意味のほか「名づけることで所有の証とし相手を支配する」という意味もある。
◎リーセロット・クルース
女/21/165/東都/右/Cona.17
黒薔薇/私/あなた/弱
黒薔薇部隊隊長。
寡黙で普段は事務連絡以外ほとんど話さない。警戒心が強く慎重。フェリシーとのあれこれがあった後(10話参照)はちょっとは周りの人と話すようになった。
フェリシーとは幼馴染の関係で並々ならぬ結びつきがある。人間観察が特技。前髪で一部顔を隠しているのはそこにどうしても治らない傷があるため。本名は「フェリシー・クルース」だけどいろいろあって今の名前。いろいろは後程以下略。薔薇兵になった理由はフェリシーと同じ。
◎ノエル・ストレムブラード
女/22/160/西都/両(メインは右)/Loria.29
青薔薇/あたし(素は私)/あんた(素は貴方・貴女)/強
青薔薇部隊隊長(~24話)。
一癖も二癖もある青薔薇兵たちを統率するリーダーシップがあるが本人もわりと変人。軽佻浮薄なように見えて責任感は強く、青薔薇兵からは慕われている。黙っていれば美人だけど黙ることはほとんどない。過保護な両親と自分の才能を疑い、自らの実力を試すために薔薇兵に志願した。ヴァルトルーデに対しては深い恩義を感じている。
青薔薇にいるだけあり、実家のストレムブラード家は西都でも一、二を争う名家。実家にはあんまりいい思い出はない。詳細は9話、12話あたりでどうぞ。きっちり制服のボタンを上まで留めていないのは首がギュってなるのなんか嫌だから、らしい。
薔薇兵を全うして一般兵としてガーデンに所属していたが、異変のさなか様々な状況が重なりヴァルトルーデと二人だけである地域一帯の防衛に徹することとなった。自分を庇って怪我を負ったヴァルトルーデを生かすため一人で任務にあたり、該当地域の住民とヴァルトルーデを救う代わりに命を落とした。
◎クラリス・デュシュネ
女/20/163/西都/右/Ver.12
赤薔薇/わたし/あなた/無
赤薔薇部隊副隊長→赤薔薇部隊隊長(24話~)。
クレールを助けて彼女が薔薇兵を目指すきっかけを作った人で、クレールの憧れの人。基本優しい性格だが仕事に対する考えは徹底して真面目で多少厳しいようにとれることも。人によってはヴァルトルーデよりも揺らがない人だと思われている。
彼女が薔薇兵になった理由は『薔薇兵と運命に復讐をするため』。過去に薔薇兵の不注意により逃げた化け物に弟を殺されている。
◎アンニェリカ・リンデロート
女/19/163/東都/右/Gratia.27
青薔薇/私/君/中
青薔薇部隊副隊長→青薔薇部隊隊長(24話~)。
青薔薇部隊の中で最も自由人だと言われている薔薇兵。失踪したかと思えば変なところから現れる。戦闘よりもローズギアなどのメカニック方面に興味があり、実際ジェルヴェーズ社からお誘いがくるほどその方面では天才。ただしそれを蹴って薔薇兵になった。理由はロドニーの近くで彼の役に立ちたかったから。警備担当以外の日は大体ガーデンの研究所で新技術や新兵器の開発に勤しんでいる。
ロドニーのことを旦那様と呼んで慕っている。これはかつて変に思われるからやめておけとしか言われなかった自分の才能を誰よりも先に褒めて認めてくれたのがロドニーだったため。
ノエルの過去をなんとなく知っているが深入りしようとは思っていない。気になってはいるけど。
◎ミラベル・ベケット
女/18/159/首都/右/Fid.18
黒薔薇/わたし/あなた/中
黒薔薇部隊訓練生三年(~19話)、黒薔薇部隊訓練生代表→黒薔薇部隊正規兵(19話~)。
引っ込み思案で内気な性格。そんな自分が嫌いで変えたいと思っている。その手始めとして薔薇兵に志願した。クレールたちの寮の寮長を務め、みんなから頼られる先輩になりたい!と意気込んでいる。若干リーセロットオタク気味で彼女の素晴らしい言動を具にメモしたノートを持っている。「そんなノート今すぐ焼き捨てなさい。」(byリーセロット)とはいえ、そのような一方的な賛美がよくないこともちゃんと理解している。
◎ウォルト・クーネンフェルス
男/22/178/首都/右/Cin.13
赤薔薇/俺/お前/中
赤薔薇部隊隊長。
ヴァルトルーデと共に薔薇部隊の顔を務める薔薇兵。実力もさることながら様々な学芸にも秀でる才人。彼に憧れる(もしくは恋慕する)者も多い。ヴァルトルーデとの仲が囁かれているが……。ロドニーからすれば「苦労人」に映るらしい。兄であるルッツとの兄弟仲はそんなによろしくない。これは幼いころから常に兄と比べられたり、“ルッツ君の弟”としか見られてこなかったために、兄に対する敵愾心のようなものが育ってしまったから。薔薇兵になろうと思ったのも、兄がなれなかった“赤薔薇部隊隊長”の座を勝ち取るため。
◎ロドニー・クールソン
男/19/175/東都/右/Gratia.7
赤薔薇/僕/君/中
赤薔薇部隊副隊長。
自他共に認める銭ゲバ。とはいえ楽して稼ぎたいというよりも自分の力で金を稼ぐことにこだわりがあるので正確にはそうではないかもしれない。薔薇兵になった理由も「稼ぎたいから」。ここまでお金に執着(?)する理由は後述。比較的顔が広い。
アンニェリカに旦那様と呼ばれ慕われている。できればやめてほしいけど聞くような性格でもないだろうなぁと思っているので放っておいている。ってか本望なんじゃないの
様々な障壁を超え大恋愛の果てに結婚したはずの両親が経済的な理由で離婚(&母親は別の男性と再婚)した過去から「金がなければ人並みの幸せすら望めない」という非常にシビアな考えを持つように。かつそれが強いトラウマのようなものになっており、アンニェリカに対して好意は持っているが両親と同じ轍を踏むのではないかとなかなか素直になれない。ちなみに顔が広いのはアルバイト的にいろいろな場所に顔を出しているため。
髪と目は本人曰く母親譲りのもの。しかしというかだからこそ好きじゃないらしい。
◎ユリース・ベルチエ
男/16/168/北都/右/Loria.16
赤薔薇/俺/お前/無
赤薔薇部隊訓練生二年(~19話)→三年(19話~)。
クレールのクラスメートであり、期待の新人。家族を化け物のせいで亡くした苦い記憶がある。彼にとって戦うのは復讐の手段。周囲に無関心で人付き合いを避ける傾向があるが、してもらったことにはきっちり恩返しするなど義理堅い性格でもある。
リオンの来世。本人はそのことを忘れていたが、クレールが約束通り彼に会いに来たことで記憶が呼び覚まされ、前世のことを思い出した。運命を受け入れ番となることを躊躇っていたクレールの背中を押して導き、再会の約束を交わした。
ーーガーデン関係者ーー
◎ロベルタ・フロイス
女/45/東都
私/お前/弱
薔薇部隊総司令部総司令官、王立特殊兵養成学校校長。
自他ともに厳しく多くの薔薇兵から恐れられているが薔薇兵のことを誰よりも大切に思っている。若いころは赤薔薇部隊隊長を務め“赤の狩人”として名を馳せていた。
◎ルッツ・クーネンフェルス
男/31/首都
俺/お前/無
ガーデン本部研究所研究員(史学部門)、クレールとリゼットとユリースの担任、訓練生二年座学担当。
いつも気だるげだが授業はわりとちゃんとやる先生。ウォルトの兄だがやや年が離れている。何かとウォルトからは敵視されているが本人は何とも思っていない様子。
元赤薔薇副隊長で目覚ましい活躍をしていた。21の時に“加護”が消え、そこから大学に行きヴァルトルーデの祖父に師事。彼に気に入られたびたびベッカー邸に招かれており、ヴァルトルーデとも面識があった。ヴァルトルーデの家庭教師(という名の世話係)をやっていたこともある。
◎アリアーナ・バイヤール
女/27/北都
私/あなた/中
ガーデン本部研究所研究員(工学部門)、クリスタとグラシアの担任、訓練生二年実技担当。
はきはきとした性格で訓練生から慕われている先生。特に女子からは学業以外の様々な相談を受けることも多いとか。
元黒薔薇兵。ローズギア操縦に関心があり、“加護”が消える前に薔薇兵を退職して研究する側に回った。アンニェリカのローズギア関係の話についていける数少ない人の一人。
ーー神の庭ーー
◎クイーン(ニーカ・セレブレストラ)
女/18/首都
私/あなた/強
セレブレストラの統治者。
幼いころに母が亡くなり、その後若くしてクイーンの位に就いた。そのためずっとそばで自身を支えてくれた侍従のエミリを非常に慕っている。公私ともに厳格なしきたりに縛られながらも、それもクイーンの務めだと思ってこなしている使命感の強い少女でもある。また、ノエルのことも気に入っておりよく話し相手にしている。
テオバルトの双子の姉でもある。
◎エミリ・フルトクランツ
女/?/首都
私/あなた様(対クイーン)・お前/強
クイーンの侍従長。
現在のクイーンの曾祖母のころからその時々のクイーンに仕えており、神の庭のみならずセレブレストラ中枢において大きな影響力を持つ。かなりの高齢だが立ち振る舞いや話しぶりに衰えは見られない。
その正体はヒイラが竜の隷の持つ能力である、自らの容姿を意のままに変える術を用いて変化した姿。
◎先代クイーン(ルフィーユ・セレブレストラ)
女/享年25
先代クイーンでニーカの母親。
結婚後夫に先立たれ、本人もニーカが3才の時に亡くなる。ニーカの記憶にはあまり残っていない。
ーージェルヴェーズ家ーー
◎ジェローム・ジェルヴェーズ
男/48/首都
私/お前(対テオバルト、リゼット)・君/強
ジェルヴェーズ社社長、ジェルヴェーズ家当主、リゼットとテオバルトの父。
やり手の経営者、というよりかは新しいもの好きの学者寄りの性格。愛妻家であったが十年ほど前に妻を病気で亡くしている。多忙でなかなか子供たちに会えないことを申し訳なく思っているものの、常に二人のことを気にかけている。
◎テオバルト・ジェルヴェーズ
男/18/首都
僕/お前(対リゼット)・君/強
リゼットの兄。
現在は社長直属の部下としてジェルベーズ社を継ぐために必要な勉強をしている。薔薇兵ではないもののローズギアを扱うことができる。クイーンの婿候補に選ばれたがリゼットの負担を考えて辞退したところ彼を気に入ったクイーンの意向で友人として付き合いを続けることに。
実はクイーンの双子の弟であり、カーセルベレスの王の転生先。
◎ヘルガ・ジェルヴェーズ
女/享年29
ジェロームの妻、リゼットとテオバルトの母親。
彼女自身も名門の出。ジェロームとは見合いで結婚したが夫婦仲はとても良かった。リゼットが5才のころ、病気で亡くなる。
◎エルミーヌ・ジェルヴェーズ
女
約五百年前のジェルヴェーズ家当主。
父親と次期当主になるはずだった兄を亡くした後、一族(+彼らに従う家臣)内の権力闘争に巻き込まれる形で次期当主に担ぎ上げられた。実質的に無力な状態がしばらく続いていたが、捨てられそうになっていたリオンの化け物駆除案を信頼する召使に探させ保護するなど彼女なりに少しずつ抵抗はしていた模様。傀儡的立場だったとはいえリオンの一族を追放したことを悔やんでおり、後年権力を握った際にリオンを森から中央へ呼び戻そうとしたがリオン本人が断ったため忠臣として称える旨の手紙を送り、現在の森の管理人としての立場を死ぬまで保障することを約束した。
ーー庭師ーー
◎トワリ・ロイ
男/17/第XX区
オレ/お前orあんた/弱
王宮専属庭師。
お調子者な明るい性格の少年。単純で世間のことに無頓着なところがあるせいか、メアノからはよく「バカ」と言われている。それが演技なのか素なのかはさておき……。メアノは遠縁の親戚であり、もともと祖母と二人暮らしだったがメアノが来て三人に、祖母が亡くなった後はメアノと二人で消えつつある世界を転々として庭師をやって生きていた。庭師としての才能はヒイラも認めるほど。苦楽を共にしてきたメアノのことを非常に大切に思っており、彼女を傷つける(可能性のある)者には警戒心を遠慮なく向ける。
◎メアノ・シェノル
女/17/第Ⅱ区
あたし/あなた/強
王宮専属庭師。
どこかつっけんどんなところのある少女。もともとⅡ区周辺に住む高官の家の娘であり、教養と信仰心を兼ね備えている。だが10歳のころに両親が毒花によって亡くなり、親戚を渡り歩いた末に遠縁のトワリの家に来る。カーセルベレスの統治者かつ竜の巫女のヒイラに密かに尊敬の念を抱いている。庭師である自分に誇りを持ち、その実力も高くトワリと合わせてその界隈では名の通った二人組として知られていた。
ーー神々などーー
◎ロガーナ
我/其方(対クレール)、お前
恩寵の女神。
土地にも人にも恵みを与え、“加護”を授けるといわれており今なおセレブレストラで強い信仰を集めている。クイーンは彼女の血をひくとされている。
一方で信仰心のない者に対しては手厳しい対応をとったり、加虐嗜好的な一面を見せたりなどただの慈悲深い女神ではない部分もある。なんだかんだツンデレっぽいよね
彼女の血はそれを取り込んだ者の精神や記憶に作用するという。具体的には記憶を飛ばしたり気分を変えたり洗脳のようなことができたりなど。なお、合わない者に飲ませると副作用として「幸せでいなければ」という強迫観念が生まれたり怠惰になったり本来意図していないことまで忘れさせてしまったりするらしい。
クレールの“才能”や謎の声を彼女が女神の隷である証だと見抜いていたが、クレールに真実を全て伝えたときに彼女が混乱するのではないか、再び己の運命に絶望してしまうのではないかという危惧からその事実を秘匿しある程度の距離を保って彼女に接していた。
◎エリアス
私(対ロガーナ)、俺/お前
畏怖の神。
ロガーナの自称下僕、ヒイラの主人。人間っぽい姿をしているがその正体は竜。いろいろあって元の姿に戻れなくなってしまっていたが、王の帰還により力を取り戻す。人間の姿でも身長は2mくらいある。
ロガーナに雑に扱われる(罵倒されたり蹴られたりする)ことを好むマゾヒスト。ただし誰でもよいわけではなく、ロガーナ以外に召使と思われるのは気に食わないらしい。
ヒイラの主人としては、目的のために自分の幸せを投げ捨てるも同然の彼女を止めるため手を出した(暴力的な意味で)ことがあるなど(7話参照)やや過保護気味なところがあるものの、非常に大切に思っている。今ではその決意の固さを理解し見守ることに決めた。でもやっぱり心配には心配らしい。
18話で血の副作用から耐え難い苦痛を受けた彼女に(無意識のうちに)助けを乞われ、約束通り「楽にしてやる」ことに。とはいえいきなり介錯するのではなく、やり残したことを片付け後悔なく眠りにつけるようにと一年弱の余命を授けた。意識を取り戻した彼女から抗議されるが約束は約束であり助けを求めたのも外ならぬ彼女である、ということでもう血をあげるつもりは全くない。
普段は金と紫のオッドアイだがたまに紫の方も金色がかることがある。同時に口調も若干変わるが、ただ彼本来の人格(神格?)に戻っているだけである。メタいこと言うとセリフのフォントが明朝体になってる時がそう。
カーセルベレスでは神竜様と呼ばれ信仰対象になっている。
彼の血には飲んだ者の寿命を延ばす効果があるらしい。一方で肉体的死を避けられる代わりに感覚的死(五感の消失)をもたらす、あるいは激痛を与えるといった副作用が確認されている(もっともこれはヒイラが半身はセレブレストラの存在となる番であるために発現したものだとも言える)。
◎ヒイラ
私/あなた
竜の巫女、竜の隷、番。
ロガーナやエリアス同様、金の瞳を持つ少女。ただし普段見えているのは片方の目のみなのでもう片方がどうなっているかは不明。左頬にエリアスのような鱗がある。
何らかの目的を持って動いているが詳細は後述。時に自分の身よりその目的を優先するほど。ロガーナとはあまり相性がよくない様子。というか嫌っている。主人たるエリアスとは長い付き合いと浅からぬ結びつきがあるようで、深い敬意をもって接している。
延命のためにエリアスの血を度々飲んでいる。副作用のことは余計な心配はかけまいと主人には隠している。14話で白状させられたけど。見た目こそ少女然としているが実際にどれほど生きているかを知っているのはロガーナとエリアスのみ。百年でも「サバ読みすぎ」(byエリアス)らしい。ちなみに本当は四百歳くらい(19話参照)。
18話で血の副作用に襲われ「助けて」と口にしたことで、かつてエリアスと交わした「辛くなったらいつでも楽にしてやる」という約束の通りに延命措置を止められ余命一年弱になった。
カーセルベレスにおいては竜の巫女としての務めをする傍ら、王の代理として統治も行っていた。その一方でエミリとしてセレブレストラの政治にも関与している。過労死しない?大丈夫?まぁ食事や睡眠といった生命維持活動を基本的にしなくても生きられるので大丈夫なのかもしれない
彼女の目的は「女神の隷を救う」こと。仕方なかったとはいえその手でイリスを亡き者にしたことを非常に悔いており、クレールに番の役目が渡らないようにする=クレールに人間のままでいてもらうために番本来の仕事をしつつ策を巡らし運命に抗っていた。ヒイラ自身も輪廻を繰り返すだけの運命にかなり辟易しており、世界を壊すことさえ厭わないと思うようになっていた。
彼女(竜の隷)の女神の隷に対する感情はかなり重くかつ歪んでいる。女神の隷が苦しまない理想の世界を望む一方で、自分と同じように相方を殺したことによる様々な感情の呵責を味わわせたいと願うなど単純な相手を想う愛とも言い難いものとなっている。
自身の余命が幾許もないことを悟ると、番の交代に来たクレールが自分を殺すように仕向ける。しかし揺るぎないクレールの決意と優しさに触れ、最終的に自らの過ちを認めその非を詫び、再会を誓う言葉を遺して息を引き取った。
◎イリス
私/君
女神の隷、先代の番。
ロガーナやエリアス同様、金の瞳を持つ少女。女神の隷としてロガーナに仕える存在でありクレールの前世。
剣を自在に呼び出し操る術を持ち、化け物や毒花を淡々と駆除していくことで浄化世界のバランスをとっていた。ある時リオンという人間に出会い、彼にその特異な戦い方を評価され彼の研究に協力することになる。
感情を持たない隷らしくほとんど無表情かつしばしば機械的な反応のような受け答えをするが……。
リオンと出会ったことで彼と信頼関係を築いていき、果てにプロポーズをされる。受諾して彼と結婚し幸せな日々を過ごしたが、神の隷と人間の寿命差によりリオンが先に亡くなると後を追うためにあれこれと死ぬことを試すが番ゆえに簡単に死ぬことはできなかった。その後彼の死を認められず、森の小屋から一歩も出ずに過ごしていた。ヒイラがロガーナに命令され彼女を連れ戻しに来たときには完全に狂っており、リオンの骨を抱いてそれに向かって話しかけるといった有様だった。当然番である彼女の認識が狂うということは浄化世界全体に影響を及ぼし、このときに両世界にもたらされた過剰な歪みが凝固してセレブレストライトやカーセルネクタルが生まれた。
浄化機能を正しいものに戻すため番の座から彼女を降ろすべく、ヒイラによって刺殺される。その際にリオンの墓を作って弔ってほしいということをヒイラに、来世の自分が番としての役目をきちんと果たせるように自身の記憶を封印することをロガーナにそれぞれ頼んだ。クレールが自分が女神の隷であると知らなかった(忘れていた)のはこのためである。
◎リオン・マードック
男/俺/お前、君
約五百年前にセレブレストラで生きていた人間。ジェルヴェーズ家に仕える下級貴族の一門の青年だが、父親の死後権力闘争に巻き込まれる形で左遷の憂き目に遭いジェルヴェーズ家領の片隅の森の管理人を一人でやっていた。
ジェルヴェーズ家当主より出された『化け物の有効な駆除方法を募集する、有効な方法を考案したものには援助をする』という触書を知り、これで認められればもう一度家臣団の中枢に戻れるかもしれない、千載一遇の名誉回復の機会だとあれこれ研究をしていたが上手くいっていなかった。そんな折、イリスと出会ったことで彼女の人間離れした戦い方に魅せられその戦い方を再現できる術を探すことに。
イリスと共に過ごしていくうちに彼女自身にも惹かれていき、ついにプロポーズをする。めでたく結婚し二人でささやかながらも幸せな毎日を送り、生まれ変わった自分を見つけたら抱きしめてほしい、きっと思い出してみせる、その人が自分だという証に瞳の色を同じにしてくれと女神様に頼んでおくからと言い残して寿命を全うして亡くなった。
彼の化け物駆除法は彼の時代では日の目を見ることはなかったが文書自体は保存されていた。後の時代、セレブレストライトの特徴が知られた後でジェルヴェーズ家により再発見され、ローズギアの誕生につながった。
『森の日記』の作者でもある。愚痴と惚気を書き散らした日記が数百年後歴史資料として一般公開された気分はいかがですか
現代まで名前が残っていないのはヒイラが「女神の隷が生まれ変わってその名を見たときに自分が女神の隷であることを思い出してしまうのではないか」と危惧し記録を消すなり書き換えるなりしたからである。
来世では約束通り同じ瞳の色をした少年、ユリースとしてクレール(イリス)と再会を果たした。
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